松波匠太郎「都節テトラコルドによる前奏曲」

ヴィオラ (2020年委嘱初演作品)

Neoclassical Collective(新古典主義集団)による委嘱にて、作曲家、松波匠太郎が令和三年に作曲した独奏ヴィオラのための作品。
2020年12月17日、江東区文化センターにて、ヴィオリストの市川友佳子により世界初演された。

ー プログラムノート ー

本作では自身の創作態度の一つであるナショナリズムが強めに現出されました。ヴィオラ特有の響きと哀愁は、時に邦楽で聴かれる艶を想起させます。
それらが創作の契機となった今回、ヨナ抜き音階をそのまま各所に用い、日本人ならではの折衷を試み書き進めていきました。
       松波匠太郎・記」

ー 作曲家プロフィール ー

松波匠太郎 Shotaro Matsunami(作曲家) 東京藝術大学音楽学部作曲科を首席で卒業。 同大学院修士課程作曲専攻修了。在学中、同声会賞受賞。 第82回日本音楽コンクール作曲部門第二位。併せて岩谷賞 (聴衆賞)受賞。第8回JFC(日本作曲家協議会)作曲賞受賞。 文化庁文化芸術アソシエイツ第1期生修了。 これまでに作曲を小山薫、浦田健次郎、川井學、土田英介の各氏に、 作曲理論を大場陽子、尾高惇忠の各氏に、常磐津節を常磐津文字 兵衛氏に師事。現在、桐朋学園大学、東京学芸大学、名古屋音楽 大学非常勤講師、日本作曲家協議会理事。

www.shotaromatsunami.com

ー 演奏家プロフィール ー

市川友佳子4歳よりヴァイオリンを、大学卒業後よりヴィオラを始める。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学音楽学部器楽科ヴァイオリン専攻卒業。公益信託松尾金藏記念奨学基金を得て、同大学大学院音楽研究科音楽教育ヴィオラ専攻修了。第12回JILA音楽コンクール第3位。第5回蓼科音楽コンクール(現・セシリア国際音楽コンクール)第1位。ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール2016第3位等数々の賞を受賞。2018年1月 東京文化会館小ホールにて文化庁/日本演奏連盟主催「新進演奏家育成プロジェクトリサイタル・シリーズTOKYO70」でデビューリサイタルを開催。これまでにヴァイオリンを山岡みどり、山岡耕筰、椙山久美、浦川宜也の各氏に、ヴィオラを大野かおる、川崎和憲の各氏に師事。現在、音楽アウトリーチ活動や室内楽、オーケストラでの演奏に積極的に取り組みながら、東京藝術大学大学院音楽研究科博士後期課程に在籍する。

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